アメリカで生活をする上で、車はライフラインの一部と言っても過言ではありません。
それだけに、車に関する知識を持っておくのは大切なことであり、整備不良が原因の事故やトラブルを事前に回避する助けにもなります。定期的なメンテナンスを習慣づけましょう。
1. エンジンオイル
オイルはエンジン内の潤滑作用だけでなく、クリーニング作用や冷却作用も行います。 オイルレベルゲージを抜き取り、付着したオイルを拭き取ってから再びゲージを差し込み、規定量のオイルが入っているかを調べます。オイルが規定量入っていても、古いオイルを使っていると正常な役割を果たすことができません。 エンジンにはオイルフィルターが装着されており一度エンジン内を潤滑したオイルがフィルターを通りろ過されて再度エンジンを潤滑します。オイルフィルターにも使用限度があり、使用限度を過ぎたオイルフィルターはかえってエンジンオイルの潤滑の妨げになります。汚れたオイルと目詰まりしたオイルフィルターはエンジン内にダメージを与える原因になります。
基本的にオイルは3000マイルまたは3ヶ月ごとが交換が目安です。
リペアショップでのオイル交換は、だだオイル交換をするだけではなく、オイル漏れや水漏れの有無、ブレーキ残量、タイヤのエアーチェック等のチェックアップを兼ねてしてくれる工場もあります。
オイル交換終了後に自分の車のコンディションを聞いておくのもトラブルを回避する有効な手段です。
2. ブレーキ
クルマは「走る」「曲がる」「止まる」が安全に出来る事が大原則です。 その中でも「止まる」の部分をつかさどるブレーキは特に重要です。現在のブレーキは油圧により管理され少ない力で大きな効果を生むようになっていてその構造も近年複雑になってきています。また、外観からのブレーキチェックはなかなか難しい構造になっています。ブレーキの踏みしろが大きい、ブレーキをかけた際に「ゴーゴー、キーキー」音がする場合、ブレーキ液が漏れている、サイドブレーキを掛けてないのにメーターの所にブレーキランプが点灯している、ブレーキを踏んでないのにブレーキから「キーキー音」がする場合は直ちに近くの修理工場へGO!
3. 冷却水(クーラント)
エンジンの冷却作用のほか、サビや凍結、加熱防止剤を含んでいます。
ラジエーターのリザーバータンクのレベルをチェックします。リザーバータンクにはクーラント量の規定ラインがあり、少ない場合はアッパーラインまでクーラントを補充します。あまりにも冷却水が減っている場合は冷却水の漏れがある可能性がありますので、早急にリペアショップで点検してもらってください。
(※注意 エンジン始動後や走行直後は沸騰した冷却水が吹き出す可能性があるので、ラジエーターキャップの開閉は絶対に行わないようにしましょう。)
4. タイヤ
空気圧が適正かどうかチェックしましょう。タイヤメーカーによって空気圧の規定値が異なるので、事前に規定値を把握しておく必要があります。
規定以上の空気圧は高速走行時に内圧が上昇し、バーストを引き起こす可能性があるほか、タイヤセンター部の偏摩耗の原因になります。
規定以下の空気圧は旋回時などに異常を起こし、的確なハンドリングを妨げる恐れがあるので危険です。
タイヤ表面にひどい亀裂や損傷、異物のかみ込みの有無、クギが刺さっていないかなども調べましょう。
5. バッテリー
ターミナル(+と−の接続部)が腐食していないか、異物が付着していないか、接続部が緩んでないかを調べます。リペアショップではバッテリーの残量(電圧)のチェックもしてくれます。
6. ドライブベルト(ファン、クーラー、パワーステアリングベルト等)
ドライブベルトの仕様は車によって異なりますが、通常1〜3本を使用しています。ベルトの張り具合や亀裂、損傷の有無をチェックします。ベルトが切れた場合、エンジンがかからない不具合も生じるので注意しましょう。
7. プラグ、ハイテンションコード(プラグコード)
プラグは消耗するとアイドリング時のラフアイドルを引き起こすほか、パワーの低下や燃費の低下になります。ハイテンションコードは、古いまま使用しているとプラグに強い火花を飛ばすことができなくなり、エンジン不調につながります。
ブランドによって異なりますが、7年以上経っているのものは交換をお勧めします。メーカー純正部品の場合は、製造年は部品に記載されています。エンジンが掛からないなんて事もあるので早めに交換したいものです。
8. エアーフィルター
エンジンに供給する空気に含まれる異物を取り除きます。異物が混入して目詰まりを起こすと、エンジン不調の原因になり燃費の低下にも繋がります。汚れがひどくなってきたら交換が必要です。
長時間停めておいた場所から車を動かした時、もとの場所にオイルや水で濡れた跡がないか
エンジンをかけた時、いつもと違う変な音や異臭はないか
走行中にスピードメーター内の警告灯(通常は点灯していない赤いランプ等)が点いていないか
水温系が正常な範囲(車種によって異なるが通常“C”と”H”の半分あたり、又は半分以下)にあるか
※もし警告灯が点いた場合、安全な場所に車を停めてリペアショップに連絡し、適切な指示を仰ぐことをお勧めします。
(オイル警告灯はオイル量不足を、水温系の上昇は水漏れ、冷却水不足を意味します)
ライト類は切れていないか、灯火類が一つでも切れている状態で走行していると、安全ではないという理由で警察に止められることがあるので注意しましょう
※ブレーキランプは誰かにブレーキを踏んでもらい、ライプが点灯するかをチェックしましょう。
大きな点検の目安の一つに、30,000マイルごとのメンテナンス(30K,60K,90K等)があり、各メーカーが定期交換部品を指定しています。車により費用は異なりますが、一般的に$200〜$300が相場です(ただし、マイル数によってはタイミングベルト等の交換で別途費用が発生します)。日本のように2年(新車時は3年)に1度の“車検”がここアメリカには存在しないので定期メンテナンスは怠らないようにしてください。
車には消耗部品が多く、メンテナンスさえ行っていれば防げるトラブルも少なくありません。”まだ走れるから大丈夫”と交換時期を過ぎた部品で走行を続け、夜中なのに車が動かなくなってしまったりメンテナンス費用以上の出費を余儀なくされたりすることは避けたいものです。トラブル予防の意味でも、定期的なメンテナンスを強くお勧めします。
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